REPORT: yohaku冬服春服販売会「ぬくぬくはるはる」

会期：2020年3月14日（土）〜 3月29日（日）
企画：yohaku, してきなしごと

Yohakuは、ニット・カットソー製造メーカー「サンカーベ」が運営するブランド。東京都の台東区鳥越を拠点とする店舗「余白」にて、カットソー製造および小売り販売をしています。日本各地の優れた技術で作られたカットソーは、日常空間に寄り添う服として老若男女を問わず愛されています。長野県で最初の、そして唯一のyohakuの販売会であった昨年夏の『さらさらふくふく』。皆さまから好評をいただき、前回販売会を経験したインターン生が「してきなしごと見習い」として、今回のyohaku冬服春服の販売会『ぬくぬくはるはる』を切り盛りしました。

会期中にはありがたいことに、yohakuやしてきなしごとによく足を運んでくださっている方々、そして「してきなしごともyohaku もはじめてです」という方々が、東京・神奈川・群馬・長野・山梨など全国各地から来てくださいました。中には、夏にも来てくださったお客さんの姿も。夏には並んでいなかったニットや茶綿の裏起毛シリーズ、そして春色のワンピースなどを、実際に触れて質感を確かめながら「どれにしよう」と迷っている皆さんのまなざしは、明るくて気持ちのいいものでした。yohaku・してきなしごと・森・それぞれの日々を過ごして再びここへ来てくださったすべてのお客さんたち。四者四様の変化を遂げたいま、同じ場所で交わりながら、冬から春への2週間が過ぎたように思います。

3月下旬の森の、冬の最後の最後の寒さをため込んでじっと待つ緊張感。春が来ようとしている空気のにおいに、心は踊りながらも、「さあ、」と力がこもる風の強さ。不思議なことに、来てくださった方々の表情からも同じような気配を感じました。「新しい旅立ちに、肩の力がはいらない優しい布をまといたい」、「今までの自分だったら選ばなかったような服を着てみたい」そんな思いの皆さんの背中を、yohakuの服と、ここの森と、してきなしごとでやさしく押すことが出来たとしたなら、幸いです。


Naming, Title Drawing, DM Design: Sora Sato
Photograph: Sora Sato
Management: Go Uchida(SHITEKI NA SHIGOTO), Sora Sato
Supporting: yohaku