REPORT: yohaku夏服販売会「さらさらふくふく」

会期：2019年8月24日（土）〜 9月1日（日）
企画：yohaku, してきなしごと

yohakuは、1969年創業のニット・カットソー製造メーカー「サンカーベ」が運営するブランド。2009年に小売をスタートし、2012年にブランドとして立ち上がりました。わずか10個まで絞りに絞った型とともに、国内の優れた技術で作られている糸や生地の特性を活かして、シンプルで飽きのこない日常着を作り続けています。梅雨の東京で、してきなしごと初となるインターンシップ受け入れを、何の気なしに話したところ、「私たちもその子に会ってみたい」というyohakuの興味・関心に対し、「ちょうど実践の場を探していたから、販売会をさせてもらえないか」と提案したのが、この夏服販売会開催のきっかけでした。

イベントタイトルの命名とドローイング、案内文の執筆、メインビジュアルとレポート写真の撮影、DMのデザイン、会期中の接客、日々のSNS告知を、すべてインターン生が担当。心技体すべてをフル回転させてくれた甲斐あって、ギャラリーへの来場者は、9日間途切れることがありませんでした。また、8月下旬という夏服の販売時期としては遅かったにもかかわらず、全商品のうち7割弱を販売することができました。期間中たびたび出くわしたのは、yohakuの存在を元よりご存知の方が、その質感を確かめながら買う姿や、初めてyohakuの商品を試着して、その着心地の良さに感銘を受ける方々の様子。「生産者が無理なく心地よく製造でき、消費者が質・価格ともに納得できる商品を作る。」yohaku・サンカーベ社長の渡辺展行氏が常々仰っていた言葉が、証明されたかのような場面でした。

コーポレートマークの譲渡、ブランド「にんげんのふく」の立ち上げ、ロゴタイプのデザイン、会社理念の詩の執筆。これまで不思議な力で惹かれあってきたyohakuの洋服販売会を、その深い由縁に従って、今後も、SHITEKI NA SHIGOTO Galleryにて開催してゆけたらと検討しています。季節を変えて、そのときどきの趣向を凝らしながら。今後も乞うご期待ください。


Naming, Title Drawing, DM Design: Sora Sato
Photograph: Sora Sato
Management: Go Uchida(SHITEKI NA SHIGOTO)
Supporting: Nobuyuki Watanabe, Mayuko Koshikawa(yohaku)