ことばの舟は、詩のソムリエ・渡邉めぐみ氏の屋号。詩のレコメンデーション、ワークショップ企画・実施、「詩を食べる」レシピ考案など、詩を人生のそばに感じてもらい、世界の美しさに目を向ける機会、思いを言葉にする機会の創出を行う。ロゴには、ことばの舟そのものを描くのではなく、参加者や利用者がことばの舟によって見る世界、すなわちことばの舟から見える風景を描いた。ロゴは、舟が、瞬く南十字星に導かれ、水平線をゆく姿。舟は舳先のデフォルメであると同時に、一番目の文字(アルファベットのA、五十音のあ)。人智を超えて広がる詩の世界は、人間の視角を超えた魚眼で見える、弓張りの水平線。南十字星は、かつて航海者が目印にした星で、心を解す契機や視界が開ける象徴としての存在。遊び心から制作した、〈ことば=届ける=手紙〉と連想していった切手ヴァージョンのロゴマークも。